吸湿・速乾の理論は、汗を衣服内の繊維伝導によって衣服の内側から外側へ運ぶことです。そして汗は最終的に水分の蒸発によって大気中に排出されます。
汗を吸収するのではなく、汗を素早く移動させ、衣服の外側表面での水の拡散面積をできるだけ増やして、急速に蒸発させるという目的を達成することです。
プロセス:水分を吸収する→水分を移動する→蒸発する
影響を与える要因
1.繊維の性質
①綿や亜麻などの天然繊維は、吸湿性、保湿性に優れています。ただし速乾性は劣ります。化学繊維などポリエステルナイロンはその逆です。
② 繊維断面の変形により繊維表面に多数の溝ができます。これらの溝により繊維の比表面積が増加し、繊維の吸湿能力が向上し、毛細管効果が生じ、生地内での吸水、拡散、蒸発のプロセスが短縮されます。
③マイクロファイバーは通常の繊維に比べて比表面積が大きく、吸湿性に優れています。
2.の性質糸
① 糸の繊維数が多ければ、水分を吸収し、湿気を移動させる繊維も多くなります。そのため、吸湿性と速乾性が向上します。
②糸の撚りが少ないと繊維の凝集力が緩みます。そのため、毛細管効果が弱く、吸水速乾性が悪くなります。ただし、糸の撚りが強すぎると繊維間の押出圧力が高くなり、通水抵抗も高くなり、吸湿性、速乾性が悪くなります。したがって、生地の締め具合と撚りを適切に設定する必要があります。
3.生地の構造
生地の構造も吸湿性と速乾性の能力に影響し、織物よりも編物、厚い生地よりも軽い生地、高密度よりも低密度の生地の方が優れています。
仕上げ工程
機能性繊維や助剤を添加することにより、吸湿・速乾効果を実現した生地です。機能性繊維なので効果が持続します。ただし、化学助剤の効果は洗濯回数が増えると弱まります。
補助者による仕上げ
①吸湿性と速乾性をプラス仕上げ剤設定機の中。
② 染色工程後、染色機に助剤を投入します。
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投稿時間: 2023 年 10 月 5 日